●家づくりは、二者択一なのか?
「家を買う!」というと、その選択肢は大きく「分譲マンション」、「建売り」、
「新築一戸建て」と3つの選択肢がありますよね。
「家を買う」にあたって、まずこれらを選ぶ基準は人によってさまざまです。
例えば、「うちは予算も少ないし、マンションが精一杯だな」とか、「少々会社から
遠くなってもやっぱり“自分の城=一戸建て”がいいな」とか、「どうせ家を建てる
のなら自分たちが思うような間取りやデザインにしたいな」などなどです。
まず、経済的に「予算」というものが大前提にあるのは間違いないのですが、そうと
ばかりとは限りません。
例えば、「狭い部屋が2階、3階に重なっているより、どーんとワンフロアで広い方
がイイ!」「おばあちゃんは、階段の昇り降りが大変だから」とか、はたまた逆に、
「いやいや、マンションは隣や上下の家が気になるからやっぱ一戸建てが」「とにか
く緑がいっぱいで広ーい庭がほしいのだぁ!」とか、その人の住み方、求めるライフ
スタイルによってもその選択肢は変ってきます。
んで、何を言いたいのかと言うと……。
マンションはさておき、「一戸建てがほしいー!」という場合、どうしても「予算も
土地も少ないから、土地もセットになった建売り!」か「頑張って、新築一戸建て!」
という大きな二つの選択肢で考えることが常識!みたいになっていませんか? とい
うこと。
誤解を恐れずに平たく言っちゃうと、「予算少ない」=「建売り」、「予算は何とか
なる=新築注文住宅一戸建て!」、それがジョーシキみたいな……。
とーぜんのことながら、まず“「予算」と「希望、夢」とのバランスがありき”、で
すから、それを前提に考えると、また、世間一般の当たり前の考え方だと、そうなら
ざるを得ませんよね。
でも、ちょっと発想を変えてみると……、
「建売りの予算」で、「新築一戸建て」ができないのかぁ!?と思ったりするわけな
のです。
「建売り」が「新築フルオーダーメイドの注文住宅」よりも割安なのは、建物の大き
さ、カタチ、仕様などがあらかじめ売り主によって決められているわけです。
つまり、お客さんの要望は一切聞かずに「まあ、今世間のみんなが求めているカタチ
や間取り、んで予算はこれくらいだろう!」ということで、“いちばん売れそうな家”
にして、勝手に先に作っちゃう。お客さまとの“やりとり”にかかる手間もなければ、
決まった材料や設備をまとめて購入して使えるから仕入れも安い!と、まあこういう
仕組みになるわけです。これはある意味ジョーシキ。
一方、「新築フルオーダーメイドの注文住宅」というのは、すべて“一から、お客さ
んの思うように”、広さも間取りもデザインも設備も、選び、組み合わせながら世界
でひとつの家を作るのですから、手間がかかる、と。とーぜん、手間=お金に反映さ
れる、と。これまたジョーシキなのですね。
んで、そんなジョーシキをちょっと横において考えてみると、こー思うわけです。
「その中間は、ないんかいっ!?」と、ちょっと声など荒げてみたくなる。(^-^;
「建売り買ったけど、やっぱりココ使いづらいなぁ!これはさすがに安っぽいなぁ」
とか、「予算も頑張って、自分の思うような間取りやデザインで注文住宅を建てて住
んでみたはイイけれど、値段に見合ってるのかなぁ」などなど……、これでは納得の
家づくりとは言い難い。
これまでお話してきたように、“一生に一度の買い物なのだから、しっかりこだわっ
て作ろう!”というのは、間違っていないと思います。
でも翻ってみると、みんながみんなそれを実行できる予算や時間があるとは限らない
と。これも事実です。「言っていることはわかるけど、現実問題そこまではちょっと
…」という声も聞こえて来そうです。
そんな風に考えると、「ちょっと安くて、ちょっとだけ自分たちの希望を入れられる
家」があればイイのかもしれないなぁ、と。
「“建売りと注文住宅の中間”ちゅうのんもできるんちゃうかなぁ」などと、後悔し
ない家づくり実践研究会としては、思ったりしたわけなのです。
次回は、「ちょっと安くて、ちょっとだけ自分たちの希望を入れられる家」はどうす
れば実現できるのかについて、ちょっと考えてみたいと思います。
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