何で高くなるン?
住宅の建物本体の価格を示すのに、「坪○○万円」いう表現されることが多いのですが、それは、工務店さんや住宅メーカーが設定した、“標準となる家の価格”で、家の大きさや間取りなどが変わってくると、実際にはその価格が上がって行くケースも少なくありません。
多分、皆さんも何ーーんとなくわかっていることだと思いますが。。。
ちゃんと整理してみましょう。
建物の坪あたり価格を決定するのは、大きく3つです。
まず、「建物の大きさ」。これはわかりますよね。
大きくなればなるほど、坪単価は安くなります。
なぜなら、建物が大きくても小さくても費用のかかるキッチンやお風呂などは普通一ヶ所ですから。。
次に、設備や材料、部材などの「仕様のグレード」。
これは当然、良い(高い)材料やグレードの高い設備を入れると高くなる。その逆も同じですね。
いちばんあいまいなのは。。。
「建物のカタチ」かもしれません。
この、「建物のカタチと価格の関係」をしっかり理解していないと。。。
『床面積は同じなのに、カタチが変わると値段が変わる。。。何でそーなるの?』
。。。ということになってしまします。
どういう仕組みになっているかと言うと。。。
●建物がL字型になっていたり、細長くなると、正方形の建物に較べて、価格が上がる。
何ーーんとなくわかりますね。ではなぜ?
下の絵を見ください。
【解説】
Aさんの家は、いわゆる正方形の家です。
この家の面積は、64平方メートル。
で、壁の長さは、36m。
角の数は、合計4カ所。ですね。
それに対して、Bさんの家は。。。面積は、Aさんちと同じ64平方メートル。
だけど、外壁の長さは、合計40mに、角の数も6カ所になっていますね。
つまり、同じ面積でも、Bさんの家は、Aさんの家に比べて、外壁の長さ、面積が広くなるわけです。外壁の下には必ず基礎があって、必然的に基礎が長くなってしまいます。その分、外壁と基礎にかかる工事費が余分にかかってしまうわけですね。
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また。。。
●2階建ての場合で、1階と2階の床面積が異なると高くなる。
下の絵を見てください。
【解説】
床面積は、AさんちとBさんちの床面積は、ほとんど同じです。
●Aさんの家は、1階と2階の大きさ・カタチが同じのいわゆる総2階の建物。
この場合、屋根は2階にドーンとひとつでOKですね。
それに対して、
●Bさんの家は。。。
1階部分が大きく、2階は小さいカタチになっています。
でも、逆に屋根の面積は、Bさんちの方が大きいですね。
当然、その屋根の面積分の工事費は高くなってしまうわけです。
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※「屋根の面積」の表現について
屋根には軒の部分や屋根の勾配がありますので厳密な屋根の面積ではありませんが、ここでは、説明をわかりやすくするために、ここでは「屋根面積」=屋根の投影面積(上空から見た面積)で表現しています。
このように、予算が厳しい場合や同じ予算で床面積を大きく」ということを最優先したいケースほど、本体基本価格のみで収まる四角い総2階タイプがベターということになりますね。
ここで注意したいのが、住宅メーカーさんを相手によくある会話。
営):「建物がこのカタチだと、割高になります」
客):「どうして?」
営):「建物のカタチが複雑になるからです」
客):「じゃあ、いくら高くなるの?」
営):「一度このプランを持ち帰って、見積りをし直してきます」
。。。。後日。。。。。
営):「これだけの金額になりました。」
客):「何でこんなに高くなるの!?」
営):「積算し直すと、壁の広さやら、角の仕舞いや基礎や屋根の分など色々上がってくるんです」、と一見細かく、専門用語が並んだ、わかりづらーーい見積り書を差し出す。
客):「・・・・」
で、「これが適切な値段なのか、どーやって判断すればいいんだ!!」と心で叫んでも、口には出せない。。。というケース。
とんでもなく、独創的&創造的且つ芸術的な家を建てるのならともかく、いわゆる多くの家族が住む、快適な家を何十年にも渡って建てて来た家づくりのプロと呼ばれる人たちが、こんなにカンタンな話を、ちゃーんとお客さんに説明できないというのは、絶対におかしい!と、私は思っています。
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