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さて、前回の続きです。
見積りの安い業者さんは、色んなことを言います。
例えば……。
大手メーカーさんなら「建材や設備機器を大量に一括購入しているから、当社は安いのです」とスケールメリットをアピールするでしょうし、中小の業者さんは、「ハウスメーカーのように施工を下請け業者に丸投げする業態に比べると、当社は直接施工するので、安くなるのです」と、流通コストに訴えてみたりします。
もちろん、どちらの言い分も、まあまあ、その通りなのですが、それにしても、もうひとつよ〜解らんですよね?
この、ホームページをやっていて、『質問コーナー』によくお悩みのメールを頂くのですが、その主な内容はこういったものです。
- 契約までは、熱心に打合せをしてくれていたのに、契約したら人が変わったように冷たくなって、じゃまくさいと顔に書いてある。
- 「細かい打合せは契約後にじっくりします」という言葉を信用して契約したのに、契約後の打合せはじっくりどころか、超アッサリ!色んな仕様やデザインを紹介してもらいながら、打合せを重ねることを楽しみにしていたのに……。
- 職人さんが、どう見てもアルバイトっぽいけど、大丈夫?
- 基礎の着工から2ヶ月で家が完成しましたが、そんなに早くできるものなの?
- 入居後に不具合を発見して、手直ししてもらうように再三依頼しているのに、全く対応する気がないようだ。
などなど、です。
家の値段とは単純にいうと、材料代と、手間賃(人件費)を足した原価に利益を乗せて、価格になるのですが、ここでは、材料代は同程度として、『人件費』を落としている業者さんの話です。(長い前フリですみませんでした)
経営努力として、人件費を合理化するのは当然ですし、歓迎すべき事です。
でも、サービスや品質を落としてまで、低価格を追求する業者さんには、要注意なのです。
少し整理してみましょう。
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(1) 自社の社員の行動効率を上げる(回転率を上げる)
契約後のお客様1件あたりに、営業マン、設計マン、工事マンなどの社員が使う時間を極力短縮する。(釣った魚には餌をあげたくない)→受注までは熱心に対応するが、契約以降は人が変わる。
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(2)アフターメンテナンスは対応しない。
引き渡したら終わり。アフターフォローが行き届かない。というか、できるだけ対応したくない。もっと言うと、ハナからアフター対応するつもりがない。
☆このアフター対応に対する業者の考え方が、実は非常に重要なのです。
アフター対応に責任を持とうとする業者は、アフターメンテナンスが少しでも減るように工事をします。つまり品質が良くなることを意味します。
反対にはなからアフター対応をするつもりのない業者は、対応しないのですから品質が悪くなってもお構い無しになるのです。
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(3)職人さんの手間賃を下げる。
技術力の高い職人さんは手間賃が高いので、手間賃の安い職人さんにお願いすることになる。それでも採算が合わなければ、学生アルバイトでも使わないと・・・・
☆ これも重要ですね。一口に大工さんと言ってもその技量はピンきりです。安い住宅にレベルの高い職人さんは入りません。
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(4)工期を短縮する。
職人さんは、日数ではなく1棟あたりで手間賃を貰うので、それを日割り計算してみると、ムチャでもナンでも工期を短縮しないと採算が合いません。
少々の悪天候でも工事を進める。構造材やコンクリート、モルタルなどがまだ乾いていなくても仕上げてしまう。見た目は良いが中身は???(怖)
☆住宅の基礎は鉄筋コンクリートで出来ているのですが、通常は2週間程度コンクリートを乾かさないとその強度は出ません。(速乾性のものも有るにはありますが)もし、しっかり乾く前に(必要な強度が充分に出る前に)建て方工事を進めると耐震偽装どころの話ではありませんね。
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ということになる訳です。
つまり、物にかかる費用が同じなら、人にかかる費用を減らす、という発想ですね。
いかがでしたか?
皆さんも漠然とはご想像されておられたとは思いますが、こうして整理してみるとスッキリするでしょう?
でもね、ご紹介したような『ローコスト住宅』がダメだと言っているのではないのです。覚悟が必要ですよと、申し上げたいのです。
私たちのテーマは『後悔しない家づくり』です。
たくさんのお金を出せば、いい家が出来るのは当然です。でも、日本の住宅はまだまだ高いのも現実です。
詐欺まがいの業者はもっての他ですが、薄利多売の業者さんは歓迎すべきことです。
ただ、薄利多売の業者さんに、厚利少売(こんな言葉聞いたことありませんが)の業者さんと同様のサービスや品質を期待すると『後悔する』ことになります。
そうならないためには(良い家を安く手に入れるためには)、手間と時間を掛けて、あなたが勉強・研究をして、ご自分で、設計して、コーディネイトもして、現場監督をするぐらいの覚悟が必要だ。ということなのです。
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