理想の家から考える土地探し 02


■必要な土地の大きさについて
建てたい家の大きさを先に想定して、建蔽率・容積率から逆算すれば、必要な土地の大きさを算出できることは以前に『建てたい家は、何坪になる?』をご紹介しましたね。 例題を変えて、復習してみましょう。

例えば、ご希望される家の大きさが、一階が20坪で、2階が18坪、合計38坪の家だとします。
そして仮に、探されているエリアの土地の建蔽率が50%、容積率が80%だった場合、必要な土地の面積は何坪になるでしょうか?

(1階の坪数20坪)÷(建蔽率50%)=(必要な土地の坪数40坪)
になりますが、しかし、容積率を計算してみると、

(述べ床面積38坪)÷(容積率80%)=(必要な土地の坪数47.5坪)

となります。答えは「47.5坪以上の土地が必要」となりますね。

つまり、この土地の場合は、容積率の方がキビシイので、必要な土地の面積を求めるには、容積率の逆算が解になるというパターン。

但し、ガレージが2台分必要であったりする場合には、もう少し広い土地が必要になるかもしれません。

計算がジャマくさいという方は、不動産屋さんに「1階○○坪、2階○○坪で、合計○○坪の家が建てられる土地を探して下さい」と任せちゃって下さい。


■間取りの基本となる『ブロックプラン』
一般的に土地の資産価値は、東南の角地が1番で、西南の角地が2番、次に南向き・・・・となっていますね。
その理由は、皆さんご存知の通り"日当たりの良いもの順"ですね。

さらに説明がクドくなって恐縮ですが、南向きの土地とは、南側に道路が付いている土地のことを言います。
南側に道路があるということは、その道路の道幅分、南側が空くので、その分日当たりが良くなる訳ですね。
(このHP、大人だけではなく、なぜか中学生・高校生の生徒さんもご覧になられておりまして、以上ミニ講座でした)

さて、家の間取りを考えるときに、ドノ部屋をドコの場所に配置するのか?を大雑把に考えることを『ブロックプラン』と言ったりします。
このブロックプランの基本的な考え方を前もってご理解していただくと、この後の説明が分かりやすくなりますので、少し遠回りになりますが、お付き合い下さい。

ブロックプランには基本形がありまして、一般的な間取りを例に引くと、下図のようなレイアウトになります。

但し、玄関の配置は、道路の方向によって変わるので、ココでは配置していません。

イラストA ブロックプランの基本形

考え方はこうです。
  1. 玄関は、道路側に面する
    (だから道路の方向で設計が大きく変わることになります)
  2. 部屋は南側に、水周りは北側に
  3. キッチンは午前中の採光が必要なので東側に、ダイニングは東南に
  4. 洗面室は家事動線を考えてキッチンの近くに
  5. 階段は2階の廊下を短くする為に北寄りで東西の中心付近に
    (規模の小さい3階建ての場合は、この階段の位置が特に重要になります)
  6. 2階の個室は、東南、南、北東の順に部屋を取っていきますが、寝室なのであまり採光は重要視しません。そして納戸やウオークインクロゼットが必要なら北側に
    (南側の部屋なら冬は暖かく、北側なら夏に涼しくなりますね)
以上が、ブロックプランの基本的な考え方になりますが、実際には道路の方向や日当たり、外観、その他の立地条件などによって柔軟に考えることになります。

ちなみに、この『その他の立地条件』をいかに土地から読み取ることが出来るのか? もプロの提案になります。


■南に面して部屋がいくつ取れるのか?
先のイラストAを見ると、ダイニングとリビングと和室の3部屋(3ブロック)を南面に配置しているのがお解かりだと思いますが、土地を見るときに、南面にいくつの部屋(ブロック)を確保できる寸法なのか?を読み取ることが、お部屋の採光を確保する上で重要になります。
(当然、それ以前に、そもそもの土地の日当たりを確認することはもっと重要ですよ)

しかし、こんな方もいらっしゃるかもしれませんね。
「全ての部屋が明るけりゃ良いってもんじゃないでしょうよ! 和室は夏に涼しくなる部屋にしたいので、南面には配置したくない」・・・・上級者ですね。

そうです。ここでご紹介したのは、ブロックプランの基本中の基本です。

プランに関する考え方については、次の『第4章』で詳しく考えてみるつもりですので"あなたの理想の家"は、そこでしっかり削り出して頂くとして、ここでは、まず、基本中の基本をご説明します。
何事も、基本があっての発展・応用ですもんね。

さて、またまたお話が脱線してしまいましたが、復習しますと、土地を見る判断基準の1つとして、日当たりを確認するのは当然として、東西方向の長さが重要になります。更に皆さんには、もう一歩踏み込んで頂いて、具体的に南に面していくつの部屋(ブロック)が取れるのか? あるいは、その土地寸法なら、どんなプランの家になるのか? ということを想定しながら、土地の寸法を確認する習慣をつけて頂きたいのです。
(もし、それがジャマくさいという方は、代わりにプランを想定してくれる営業マンを探しましょう)

このときに、ガレージや庭のスペースも忘れないで下さいね。

それと、原則として、敷地境界ギリギリに建物を建てることは出来ません。
敷地境界から建物を50cm以上離しなさい。とか、1m以上、1.5m以上など地域によってこの"外壁後退"の制限は変わりますので、併せて要チェックです。

次に、一部屋(1ブロック)の具体的な寸法ですが、"2間=3m64cm"をこの段階では一応の目安にして頂ければ結構かと思います。

ちなみに、半間(はんげん)=91cm、1間(いっけん)=1m82cmです。
また、半間×1間が1畳で、1間×1間が1坪になります。
この半間の91cmを1P(いちピー)と言ったりします。

■一単位の寸法 半間=91cm=1P

これからもたびたび出て来ますので、覚えておいてくださいね。

整理しますね。3部屋を南面に配置する家を建てたい場合に必要な土地の東西方向の寸法は?(仮に外壁後退が1mの土地の場合とします)

(3部屋)×(1部屋の幅3m64cm)+(外壁の厚み20cm)+(外壁後退2m)
=(必要な土地の東西方向の寸法13m12cm)


となります。

イラストB 3ブロックプランに必要な土地の東西寸法
↑クリックで拡大します。


但し、ココでは、まだ玄関を考えていませんので、南向きの土地の場合は、さらに玄関の幅をプラスしなければなりません。

次回へ続く。


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