理想の家から考える土地探し 13
日当たりから見た土地 01 〜 冬の日射を採り入れる


前述で、土地の向きと家の関係を長々とご説明しましたが、その大前提になっているのが“日当たり”であることは、もう既にご理解いただいていますね。

家づくりの基本が『お日様と仲良くなれる家』だということは、皆さんも望まれるところだと思います。

では、“お日様と仲良くなれる家”とは、どんな家でしょうか?

迷惑な夏の直射日光を遮って、暖かい冬の日差しを最大限、取り入れることが出来る家だと思うのですが、いかがでしょうか?

そんな“お日様と仲良くなれる家”を建てることが出来る土地を選ぶ為には、お隣の建物の高さと距離を確認して、冬の日射角度と照らし合わせて、冬季の日照範囲を確認することが重要です。

では、日射角度(=季節と太陽の高さ)と、南側の建物の関係について、もう少し詳しく考えてみましょう。


■季節と太陽の高さ(日射角度)
夏の太陽は高く、冬の太陽は低い。ということは、皆さんもご存知のとおりですが、しかし、それらの角度までは忘れちゃっていますよね。

冬至の太陽の角度が約30度で、春分・秋分が約55度、そして夏至が約80度です。
冬の太陽って以外に低いでしょ、逆に夏の太陽は、ほとんど真上の感じですね。

さて、太陽の高さが最も低くなる12月下旬の冬至の日射角度が約30度だということを思い出して頂きましたが、では、南側のお隣に2階建ての家が建っていると仮定した場合に、その南隣の家から何メートル離して、家を建てれば、冬の直射日光を受けることが出来るのでしょうか?

なんと!約10mも必要になるのです。

南隣の家から10m距離をとって家を建てようと思うと、北向きの土地や西向き、東向きの土地の場合、80坪ぐらいの土地が必要になりそうです。
しかし、80坪以上の土地となると、ちょっと・・・ねえ?

では、現実的に、南隣の家から仮に4m離して家を建てた場合をシュミレーションしてみましょう。


イラストか 南隣の家との距離4m平面図
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イラストき 南隣の家との距離4m立面図
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冬至の太陽の高さだと、南隣の家との距離が4mだった場合に、2階の窓には暖かい冬の直射日光が差し込みますが、1階の窓は完全に日陰になってしまいます。

当然ながら、南側の建物との距離が、離れていくほど寒い時期の採光と防寒は有効になる訳ですね。

さて、冬の時期に1階のダイニングやリビングに、暖かい日差しが差し込まないのは、ちょっと困りますよね。

そんな場合には、キッチンやダイニング、リビングを2階に上げて、1階には個室を配置する『逆転プラン』や、1階のダイニングやリビングの天井を吹き抜けにして、2階の窓からの採光を1階に落とすプランが有効になります。


イラストく 吹き抜け立面図
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リビングやダイニングの天井の吹き抜けというのは、お部屋の開放感も演出しますし、1階と2階の空間をつなげますので、是非ともお勧めしたいのですが、反面、冷暖房のロスがあります。

また、逆転プランは、屋外からの視線も少なくなるので、プライバシーの面でもお勧めですが、しかし、普段のスーパーでのお買い物を両手に持って2階に上がらないといけないし、毎日のゴミ出しもイヤになっちゃいますね。

あっ! それと、今回のイラストは、南隣の家の屋根形状が、コチラに流れる勾配の屋根を想定しましたが、実際には、違う形状の屋根の場合もありますので、お隣の屋根の形と、高さもチェックして下さいね。

さらに、南となりの土地との高低差が無いものとして検討していますが、実際には、お隣の土地との高低差が、高かったり、低かったりすることも多いので、併せて要チェックです。
当然、南下がりの造成をしている土地は、ポイントが高いですね。

ちなみに、今までにご紹介してきたブロックプランも東側の採光を確保できることを前提にして、東側にキッチンやダイニングを配置しています。
しかし、東側のお隣のお家がもし、接近して聳え立っているとすれば、日当たりの条件を検討する必要がありますので、念のため。


■1P=91cm
半間(はんげん)=91cm1間(いっけん)=1m82cm
半間×1間   =1畳1間×1間   =1坪
91cm=1P(いちピー)と覚えておいてください。


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