さて、以上が冬の日射を取り込む為の検討でしたが、逆に迷惑な夏の日射を遮る為には、どんな工夫が有効でしょうか?
窓の上に庇を付けたり、屋根の軒を伸ばす方法が最も有効だと思います。
夏至の太陽の角度が約80度ですから、90cm程度の軒を出すだけでも、夏の直射日光をカットするには充分に有効に働いてくれます。
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イラストけ 夏至の日射と軒の出
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また、最近は“ローイーガラス”とか“エコガラス”といって、日光の“熱”を遮断するサッシも普及してきましたが、夏の日射熱を遮断してくれるのは、有難いのですが、冬の日射熱も遮断してしまうので痛し痒しですね。
いかがでしたか? 今回のお話も少しややこしかったかも知れませんが、以上が“実際の日当たり”のお話でした。
今回のお話も、ご理解して頂くに越したことは無いのですが、設計を依頼した住宅屋さんが『冬の日射を検討したのか否か?』をメーカー選びの判断基準にして頂くだけでも充分に有効だと思いますよ。
さて、このパートの付録として、最後に“法律上の採光計算”について、少しだけご説明しておきます。
| ■法律上の採光計算 |
住宅を設計するときには、『建築基準法の有効採光率』の計算が義務付けられています。実際の日当たりとは関係なく、この計算をクリアさせないと家を建てさせてくれません。
その計算方法はややこしいので、ココではご説明しませんが、簡単に言いますと、隣地境界と部屋の窓との距離をある程度、離さないと計算上の採光はクリア出来ないことになります。
つまり、居室として認めてもらえない。ということですね。
マンションなどでも、実際は洋室なのに、納戸とか、Sなどと表記している広告をタマに目にしますが、そういう事情だったのですね。
「じゃあ、実際に日当たりが良いのなら、申請上は納戸にしておけばいいじゃないか」と思われるかも知れませんが、さすがに“常識の範囲内で”となります。
さて、いったいナニを言いたいのか? と云いますと、
皆さんが、この“法上の採光”を検討する必要はもちろん無いのですが、私たちプロが、注文住宅の設計をするときに、必ずと言って云い程、プランニングのジャマをするのが、この“法上の採光計算”なのです。
その結果、2階の子供部屋に不要な天窓が付いていたり、リビングやダイニングの前の庭がご要望以上に広かったりするかも知れません。
そんな時はこの“採光計算”が理由だったりしますので理解してあげてくださいね。
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| ■1P=91cm |
| 半間(はんげん)=91cm | 1間(いっけん)=1m82cm |
| 半間×1間 =1畳 | 1間×1間 =1坪 |
| 91cm=1P(いちピー)と覚えておいてください。 |
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