理想の家から考える土地探し 15
思いもよらない費用が掛かってしまう土地


実は、皆さんが考えてもみなかったところに、思わぬ費用が掛かる土地が“非常に多い”のです。
土地を買った後に、そんな恐ろしい現実に直面しても、もう取り返しがつきませんね。
気に入った土地が見つかったら、その土地を買う前に、必ず、住宅屋さんにお願いして、総額をしっかり確認しましょう。

では、その思いもしなかった費用の具体例をいくつかご紹介しましょう。

■ヨウ壁(高低差のある土地)
山や丘陵地を造成した土地の場合、道路や隣地と高低差ができることがよくありますが、基本的にこの高低差のある土地は費用が高くつきます。

まず、新規造成の土地の場合ですが、
宅地販売の時点で、ヨウ壁が設置されている土地は良心的なのですが、通常は、法面(のりめん)処理といって、傾斜した土の状態で、販売されることが多いようです。

ただ、この法面を含む土地は、後でヨウ壁に費用が掛かることを見越して、高低差の少ない土地と比べて、販売価格を安く設定しているケースも多いので、一概に“ドッチがお得?”とは言い難いのですが、経験上では、販売価格の価格差よりもヨウ壁の工事費用の方がお高くつくケースが多いように思います。


イラストこ 法面(のりめん)


イラストさ ヨウ壁


この法面の状態で土地を買っちゃうと、買った人が、ヨウ壁工事をしなくてはなりません。
ただ、道路側などは、法面のままの状態で、芝生や植栽などで、上手に外構デザインに転化することも可能な場合もありますので、外構費用を抑えたい場合は、ご一考されても良いかもしれません。

また、お隣の土地と高低差がある場合は、高い方がヨウ壁を設置する慣例になっています。

つまり、日当たりや眺望を別にすれば、高低差の低い土地がコスト的には最も有利な土地と云えるでしょう。


次に、古い土地を買った場合です。
これが、結構クセモノなのです。

古い土地の場合には、石積みやブロック積みなどのケースが多いのですが、古いヨウ壁が既にある場合が問題になります。

この問題については、以前に資金計画の付帯工事のパートでご説明しましたので、覚えていらっしゃらない方はそちらをご参照して下さい。

また、このヨウ壁は、高さが1mを超えるとポンと値段が跳ね上がる場合もよくありますので、事前確認が必要です。
(買った土地が、“宅地造成規制区域”というのに入っていると1m以上のヨウ壁は構造計算が必要になります)

いずれにしても、このヨウ壁工事は、予想外にお高く付くことが多いので、事前に住宅屋さんにお願いして、シッカリ“総額”を確認しておきたいところです。


■設備(給排水・ガス)
まず、資金計画の付帯工事のパートでご説明した“給排水本管引込み工事”“浄化槽工事”をご参照下さい。

新しい造成地の場合は、まず心配ないのですが、古い土地の場合は、この引込み替え工事が必要なケースが多いので、要チェックです。
必要な場合は、数十万円の費用が掛かりますので、堪えますよね。

次に、ガスの引込みの有無ですが、都市ガスが前面道路に来ていない場合は、ほとんどの場合、プロパンガスかオール電化になります。


■軟弱地盤
まず、資金計画の付帯工事のパートでご説明した“地盤改良工事・基礎補強工事”をご参照下さい。

新しい造成地の場合は、業者さんが地盤強度に関係する資料を見せてくれるケースも多いので、お願いしてみましょう。

古い土地の場合は、売主さんの好意で、契約前に地盤調査(有料)をさせてくれる場合もタマにありますので、ダメモトでお願いしてみても良いかもしれません。


■解体工事
古家付きの土地を買って、建て替えをする場合に、その古家の解体工事を売主にして貰うのか? 買主がするのか?を仲介業者さんを通して、値引き交渉と併せて、ご相談してもらうのですが、その解体工事の見積金額にもよりますが、一般的には売主さんにしてもらって、更地の状態で買ったほうが、何かとジャマくさくなくて良いように思います。

資金計画の付帯工事のパートでご説明した“解体工事”をご参照下さい。


■その他
以上が、お金の掛かる土地の代表的なパターンでしたが、その他にも色んな“思いもよらないケース”があったりします。
古い土地を買われる場合は、特に注意が必要です。

例えば、給排水の引込み管が、お隣の土地を通って引込まれていた事もありましたし、基礎工事をするときに土地を掘ったら、恐ろしいほどのガラクタが出土したこともありました。

また、実際に50坪の土地が実在しているにも拘わらず、法務局(登記所)には、その土地が存在していない。ということもありました。
家を建てるに当たって、土地に起因する想定外の費用に関しては、不動産屋さんの守備範囲外のこともケッコウ多かったりします。
ですので、土地を買われる折は、必ず、事前に住宅屋さんに総額を弾き出してもらうことをお勧めします。
これらの想定外の費用も含めて、その土地が高いのか?安いのか?を判断しましょう。


■1P=91cm
半間(はんげん)=91cm1間(いっけん)=1m82cm
半間×1間   =1畳1間×1間   =1坪
91cm=1P(いちピー)と覚えておいてください。


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