第十二話 こんなに変わっていくのだ。プランづくりの実例 その3

で、お二人の意見を取り入れて、作ったのが、図-5のプラン。

図-5 提案プラン(その3)


ここで考えたのは、何かひとつ、「遊び」的な要素を持たせたいなと。プランが、 現実的なものなればなるほど、どこか「ゆとり」の空間を作りたいなと思ったりした わけです。
で、このプランのポイントは、「階段」。
階段の幅を、一・八メートルという大きなものにしてみました。ステップの幅も少 し広めにとって……。
階段というのは、結構遊べるのです。将来、お孫さんが遊びに来たとき、子どもた ちの遊び場になる。あと、少しばかり追いやられたおとーさんの書斎の替わりといっ てはなんですが、階段のステップに腰掛けて本をめくっても、イイ感じです。どーん と南に向いて明るいですしね。
階段ではあるのですが、ある意味「ひとつの部屋」という考え方です。これはなか なか好評デシタ。

その後、さらに現実的に細かなレイアウトや、各部屋の広さなどを検討。(図-6参照)


図-6 検討プラン(その4)


で、検討した内容を整理して、あらためて作ったプランが、これです。(図-7参照)

図-7 提案プラン(その5)


このプランのポイントであり、この家の中心となる「階段」は、無事残っています。
あと、玄関に入ったところに、斜の壁を採ることで、ありがちな玄関の空間に少しア クセントをつけてみました。
この後、細かな仕様を決めながら、基本設計図、実施設計図の作成に移っていくこ とになるのです。

さて、実際の家のプランづくりの流れを、紹介してみましたが、いかがでしたでしょ うか?

私が言いたいのは……。ここで紹介したプランそのものが、良いとか、悪いとかと いうことではなくて、少なくとも最終的なプランが決定するまでに、あーでもない、 こーでもない、と考え、工夫した方が、良いということです。その方が、新しい発見 もあるかもしれないし、また、色々検討した結果、本当に納得して「こうしよう!」 と決めることができるのではないかと、そう思うのです。

あなたが、あなたのパートナーとプランづくりを進めるときにも、ぜひ、「あーで もない!こーでもない!」という作業を、しっかりと納得いくまでやってみてくださ い。ね!

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